こころ と あたま

精神科看護師を経験し、将来は精神科医を目指して今春から医学生になる僕のつぶやきです。概ね私見なのでご承知願います。

ストレスコーピング生活

新年度始まりました。このブログを始めて1ヶ月が経ちましたが、ゆったりと投稿を続けられています。今後とも、多くない更新頻度ではありますがよろしくお願いいたします。
 

今年度こそ注目したい、ストレスコーピング

学校がいよいよ始まるかと思われたのですが、このご時世のため、しばらく延期になりました。いざ社会生活に戻るとなると、事態の大きさを実感させられますね。
経済的に苦しくなる市場、未曾有のできごとに対応しきれない中央各所…個人の、社会全体のストレスがどんどん大きくなっていく。
「異例の事態が常態化」しそうな今年度と向き合うために、うまくそれを対処する「ストレスコーピング」を、早いうちに身につけておきたいですね。
 

問題か情動か、どちらに焦点を当てるのか

ストレスコーピングの方法には2種類あって、
ストレッサーそのものへの対処を試みる「問題焦点コーピング」、
ストレッサーへの感じ方や捉え方を変える情動焦点コーピング」があります。
あわよくば問題の解決も図るのであれば「問題焦点コーピング」、実践のしやすさで言えば「情動焦点コーピング」って感じですね。
 

高級車に乗れなかった人生

以前、高級車ばかりを狙ってひっかき傷をつけていた老人が逮捕されたというニュースを見ました。「大阪はこんなみっともない事件ばっかりやなー」と、呆れていたのですが、動機について犯人はこう述べていました。
高級車に乗れなかった人生だったから、腹が立ってやった。
動機よ。名探偵コナンの動機史上ワースト5のランキングに入っていても違和感ないな。
とさらに呆れる一方で、もうちょっとましな対処法がなかったのかと感じました。
 

高級車に乗れる人生だから、幸せ?

おじいさんに言いたいことはとにかく、「お金持ちだから幸せ」ではないですよってこと。「グリーンブック」で描かれるドン・シャーリーのように、お金、さらにはピアニストとしての名誉があっても、差別を受け、家族から離れて孤独に暮らしている人もいる。
言い訳のようになるし、今のところはっきりとしたことは言えないんですけど、ここがけっこう大事な点なんだと思うこの頃。勉強します。
 

無効なコーピング

「なにがいい方法なのか」と聞かれると、これといった答えが出にくいのがこのストレスコーピングの難しいところ。
ただ、あきらかに間違っているやり方についてはわかりやすいことが多いです。他人の車に引っ掻き傷をつけるとか。そういう時は、おいおい、と声をかけられる。
じゃあどうすればいいの?と問われた時の更なる対処法の発見は当人に任せることが多いです。
 

''Don’t worry, be happy''は陳腐だけど真理

ボビー・マクファーリンの名曲、''Don’t worry, be happy''は、タイトル、歌詞ともに簡単な言葉で、陽気な曲の定番です。
この中に、ストレッサーに面した人が「有効なコーピング」を見つけるために必要な「態度」があるように思います。
考えて考えて、対処しようっていうアプローチの仕方より、土台になにか絶対的にポジティブなものがあって、なにが起きてもプラスの方面に突き動かされる感じ…
うまく言葉で表現できなくなったのでここまでにします。こういうところをはっきりさせていきたいと感じました。具体的なプラスの方面に持っていくための方法を思いついたら、また投稿しますね。今年度もよろしくお願いします。